フラット35の魅力を徹底解説
住宅ローンは最長で35年に渡って返済することが多くなります。
変化が激しい時代の中、変動金利型の住宅ローンとは違い、金利が変わらないフラット35で安心したいという方も多いのではないでしょうか?
今回はフラット35の魅力を中心にデメリットやどんな人におすすめしたいかを解説していきたいと思います。
フラット35とは?
民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供している住宅ローン商品です。
フラット35は下の図の中の全期間固定金利となります。
【住宅ローンの金利タイプ】
最長35年となる返済期間中については金利が固定され変わることがありません。
フラット35のメリット4選
ローンの審査が通りやすいのはもちろんそれ以外もメリットがたくさんあります。
メリット①8,000万円まで借入可能
地域や構造による制限なく、最高8,000万まで借入が可能です。
借入金額が所要資金(土地購入費、建物建築費、諸費用)の9割以下、9割超で金利が異なります。
メリット②繰り上げ返済手数料0円、保証料0円
ご返済中に繰り上げ返済を行っても手数料がかかりません。
メリット③固定金利の安心
地域や構造による制限なく、最高8,000万まで借入が可能です。
借入金額が所要資金(土地購入費、建物建築費、諸費用)の9割以下、9割超で金利が異なります。
メリット④団信へ加入できなくても借入OK
地域や構造による制限なく、最高8,000万まで借入が可能です。
借入金額が所要資金(土地購入費、建物建築費、諸費用)の9割以下、9割超で金利が異なります。
その他:色々な居住形態に対応!
- ①親が子(子が親)のために住宅を取得。
- 親族居住用として申し込み可能になります。
- ②週末を過ごすためにもう一軒。
- セカンドハウスとして申し込み可能になります。
- ③夫は東京で単身赴任。妻子は実家の新居に住みたい。
- 妻と子のみ住民票を異動することで「自ら居住」として申し込み可能になります。
- ④東京の社宅に家族と同居中。将来は実家の近くに家を建てたい。
- セカンドハウスとして申し込むことが可能になります。
フラット35はこんな人におすすめ!
転職者、就職・起業後間もない方
フラット35では勤務年数の最低期間を定めていません。
住宅ローンの審査において、返済能力は継続的な収入の有無でも判断されます。
そのため、自営業者や個人事業主の方がローン申し込みをする際、黒字の決算書や所得条件を満たす確定申告書の3年分を提出することが求められます。
一方でフラット35は年間の1年間確定申告書で判断するため、審査が通りやすくなる可能性があります。
自営業の方・派遣社員、パートの方
継続性があると判断できれば、申込者・収入合算者とも全額収入としてみることができます。
フラット35では職業・業種によって選別せず、専従者が奥様やお子さまで連帯債務者となる場合は専従者の収入を合算することができます!
年金受給者(無職)の方
永続的な年金であれば、収入としてみなすことができます。
団体信用生命保険に加入できない方
フラット35の団信は原則加入ですが、病歴などの理由で団信に加入できない場合も申し込み可能です。
金利変動に不安がある方
フラット35は全期間固定金利ですので、市場の金利変動に不安をもっている方におすすめです。
返済中に万が一市場金利が上昇し住宅ローンも高金利になった際、家計への負担を防げます。
長期に渡り住宅ローンを安定して返済していきたい方に向いています。
フラット35のデメリット
柔軟に融資をしてもらえて、いろんな使いかたができるフラット35ですが、デメリットもあります。
借入金利が相対的に高い
同じ状況でもフラット35と変動金利タイプの借入時点の金利を比較すると、一般的にはフラット35の金利のほうが高めに設定されています。
借入以降に市場金利が低下しても借入金利は変わらない
メリットである、借入時点での金利が固定されていることは、デメリットでもあると言えます。
仮に借入以降に大きく市場金利が下がったとしても、変動金利タイプのように金利が下がることはありません。
この場合、より金利の下がったフラット35に借り換えをするなどの方法※があります。
※借り換えには手数料がかかり、必ずしも軽減効果が期待できるといったものではないので注意が必要です。
独自の基準がある
さらにフラット35を利用するためには取得する住宅に課して独自の基準があり、どのような家にも適用できるわけではありませんので注意が必要です。
金利が1%上がると返済額は約500万円も変わる!
デメリットで一番心配になるのが、金利の高さではないでしょうか?
金利の相場は
となっており、変動金利とフラット35含めた全期間固定金利を比較するとおおよそ1%ほどの差があります。
3,000万円を35年で返済していくプランですと、約500万円違ってきます。
2023年3月時点で変動金利は0.289%~0.475%と横ばいの状態に対し、固定金利は5年と10年は0.75%~0.9%となり、少しずつ上昇しています。
フラット35の3月の最低金利は1.96%となり、少しずつ上昇する結果となっています。
現状からも長期固定金利は今後徐々に上昇していく可能性もあります。
住宅ローンを利用する人の約7割は変動金利を選択すると言われているのが現状です。
金利が上がりつつある今、フラット35のような固定金利を選ぶことも対策としては妥当と言えます。
住宅ローンは、今後の人生をも大きく左右するため、ファイナンシャルプランナーに相談しながら無理ない設計を立てていきましょう。
まとめ
フラット35の特徴をまとめると以下の通りになります。
- ◎病歴などの理由で団信に加入できない方も申し込みできる!
- ◎転職や就職、起業後間もない方もお申込みができる可能性があるなど、とても柔軟でお困りの方の最後の砦!
- ◎様々な居住形態にも対応!
- ◎変動金利に比べると金利は高いが、金利が上昇していくことを予想すると、フラット35のメリットはある!
自分の家計で支払っていけるのか不安な方は返済額を含めたライフプランの作成をおすすめします。
是非ラフテルへご相談ください。